キャッシングやカードローンでやってはいけないこと、ぶっちぎりの1位は「滞納しないこと」です。
少額だから大丈夫だろう?この「だろう」がキャッシングやカードローンで大切な「信用」を失ってしまうのです。借りたお金の大小に関わらず滞納はやってはいけません。
・・・とはいいつつ、もう滞納しちゃったというなら仕方がありません。
カードローンの滞納から差し押さえまでの流れ
では、支払いを滞納したあとに起こる一般的な流れを解説していきます。
まずは金融機関の立場から。
次に滞納者の立場から。
金融機関によって異なりますが一般的な流れはこんな感じです。
わたしが引き落とし先の銀行口座を間違えて、残高不足で引き落としができなかったときは、翌日クレジット会社から電話がかかってきました。
どうすればいいか尋ねると再引き落とし日までに口座にお金を入れるか、振込みするよう指示されました。振込みを選んで、電話を切った数分後には指定された口座に振込んで事なきを得ました。
しかし、すぐに振り込んだにもかかわらず少額の延滞金が発生していました。カードローンの利子の計算は日割りだからです。振込み手数料も加わるので得することは何一つありません。ケアレスミスでしたが容赦はありません。
もし、そのまま延滞していればブラックリストに載ったあと財産や給料の差し押さえが待っていたことになります。
Q延滞金はいつから発生するの?
上記でも書きましたが延滞金はすぐに発生します。
単純ミスだったので即日振り込めば大丈夫だろうと考えていましたが指定された口座への振込み金額は延滞金が発生していました。そこは厳格です。延滞は延滞なのです。
「うっかり」は許されない世界なんだなあと身が引き締まる思いでした。
Qいつカードが止まるの?
口座から引き落としができず、対応を怠るとすぐにクレジットカードは利用できなくなります。
カード会社によってまちまちですが、1回目の引き落としができなかった場合は2営業日後に止まるという報告が多いですね。
Q強制解約されたらどうなるの?
だいたい30日〜60日でクレジットカードは強制的に解約されます。その後ただちに未払い分のお金を払うまで様々な手続きが進められます。
→別のカード会社も情報を見られるので新たにカードを作りづらくなる。銀行や消費者金融のカードローンも同じ。
■裁判所から督促状が届く
→それでも支払いをしないと財産(貯金や給与、不動産)が差し押さえられる。給与の差し押さえは職場に連絡がいき、会社が給与を支払う前に一定額の金額を差し押さえられてしまう。とうぜん会社での信用 はガタ落ち。生活に支障がでてくる可能性がある。
Q個人信用情報機関とは?
わたしが区の融資制度を利用したときに知ったのが信用情報機関の存在。借金できる資格があるか、まず照会するんですよと信用金庫の担当者に教えられました。
これは自分でも確認できます。
個人信用情報機関はCICやJICCなどいくつかあり、カードの申込情報や長期延滞したことがあるかなどの異動情報が記録されます。
なかでも、長期延滞や債務整理などの情報が俗にいう「ブラックリスト」と呼ばれるものです。載っていればアウト。新たに融資などのローンは組めません。
いちど記録されると一般的には以下の期間、記録が残ってしまいます。
・延滞:1年〜5年
・債務整理:5年〜10年
住宅ローンやテレビショッピングの分割払いができない可能性が高いのでブラックリストに載る前に滞納分を払っておきたいですね。
「だろう」滞納が将来に影を落とす事を知っておきましょう。
強制解約で失うもの
金融機関の立場で考えると、顧客の滞納は借金を返してくれない可能性が生じることを意味しています。
滞納が続けば、待っているのは「強制解約」
。貯金などの財産や給与の差し押さえ、ブラックリスト入りなど様々なよろしくない手続きが待っています。ブラックリストに登録されれば、金融機関は信用情報機関を通していつでも閲覧できるので新規にローンを組んだりお金を借りることは難しくなってきます。住宅ローンもほぼ審査が通らないことを覚悟してください。
ちなみに、携帯電話の代金を数ヶ月滞納しても履歴は登録されます。
なんとかならないか
無計画だといわれようが滞納してしまったものは仕方がない、なんとかブラックリスト入りしないような方法があれば知りたい。
・貸金業法の総量規制にひっかかる年収3分の1を超える借入れがある人
・借り入れ総額が100万円を超える人
借入額が100万円を超えると、金利が下がります。単体の借入で100万円に満たない場合でも、合計額が100万円を超えれば金利が下がるんです。これは法律で決まっていて、金利の上限は20%から15%となります。
1社だけだとおまとめローンは使えません。延滞しないに越したことはありませんが、やってしまったものは仕方がありません。逃げずに誰かに相談することが気持ちが楽になる近道です。