本題に入る前にそこそこ長い前置きから。
日本政策金融公庫から事業ローン300万円を5年かけて返済中です。国のローンなので安いと思いがちですが、きっちり金利は取られています。
月々・・・いくらでしたっけ?と思い、郵送されてきた返済スケジュール表を見てました。
こちら。
△借金300万円を220万円と80万円に分けたものになってます。先方の事情です。
月々のローンは4万円と1万5千円。
そういえば、ローンを払い終えるのはいつになるんだろう…。
見たことがありませんでした。
△平成32年!アノ2020年でした。東京オリンピックが終わった2ヶ月後まで、払い続けていることになります。長い道のりですね(涙)。
月々のローン57回目の平成32年10月5日、15000円と金利20円を払えばフィニッシュ。
△もう一つは、おっとさらに1ヶ月先の11月5日、58回目が最後のローンとなり4万円と74円を払ってフィニッシュです。金利の項目をみると、けっこう細かく刻んでいるのがわかります。
では事業ローンではなく、カードローンはというと?
カードローン、毎月の返済金額は?
最終借入後残高 | 返済額 |
---|---|
10万円以下 | 4,000円 |
10万円超過、 20万円以下 | 8,000円 |
20万円超過、 30万円以下 | 11,000円 |
30万円超過、 40万円以下 | 11,000円 |
40万円超過、 50万円以下 | 13,000円 |
50万円超過、 60万円以下 | 16,000円 |
60万円超過、 70万円以下 | 18,000円 |
70万円超過、 80万円以下 | 21,000円 |
80万円超過、 90万円以下 | 24,000円 |
90万円超過、 100万円以下 | 26,000円 |
△大手消費者金融の一例です。わかりやすいですね。借入後残高スライド元利定額返済方式といって、残高によって定額を返済していくスタイルになります。金利も含まれていることになります。
このように、ローンの種類によって返済の仕方も様々。ん?
△金利ではなく利息とあります。「金利」と「利息」の違いってそもそもなんでしたっけ?
というわけで、長〜〜い前フリとなりましたがここから本題。
失礼しました。
でも、なんとなくわかっているような気でいた金利やら利息やらなんやらって、どう違うのかイマイチわからないままスルーしてませんでした?
カードローンでは実質年率に借入利率もよく使われますが違いはわかります?
改めて聞かれるとゴニョゴニョしてしまいますね。確認しておきましょう。
「実質年率」とは
実質年率は、元金と利息のほかに手数料や保証料などの諸費用を含めた、1年間にかかる利息の割合です。
各カードローンのサービスを提供する会社は、「実質年率」を表示するよう法律で義務付けられています。
実質年率の表示がない場合は、悪徳業者の可能性が高いので要注意。
「通常利息年7%以下」「1日あたりの利息1%」「月利」「実質年率〜1.8%〜(上限の記載がない)」など金利の表示があやふやなものには手を出さないようにしましょう。
利息に含まれていない手数料や保証料がかかっているとして、法外な金額を上乗せてして請求してくるケースが報告されています。
・元金+実質年率=健全なカードローン会社
・元金+利息+保証料など=悪徳カードローン会社(一例)
利息の計算式は?
<利息の計算式>
借入残高(利用金額)×実質年率(借入利率)÷365日×借入(利用)日数=利息
10万円借りたとすると1か月の利息はこのようになります。
・実質利率〜17.8%
・借入日数〜30日間100,000円×0.178÷365日×30日=1,463円
1か月の利息(実質年利)は1463円。10万1463円払えば完済です。ほかに手数料や保証料なども取られません。
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【カードローンの基礎知識】金利(利息)の計算式
消費者金融のキャッシング、カードローンの場合、借入利率はだいたい4.5%~18%となります。上限は18%と決まっています。 利息の方程式 利息の計算方法は以下の通り。 借入残高(利用金額)×実質年率( ...
カードローンは実質年率のことを理解しておけば事足ります。いちおう、ほかの用語も確認しておきしょう。
金利と利息の違い
・利息〜お金を借りる代わりに上乗せして支払う金銭のこと。「円」で表示される。
だから先ほど画像で紹介した事業ローンの項目は「利息」だったんですね。金利と書いたら「%」で表示しないといけません。
利子と利息の違い
意味はほぼ変わりません。
・利息〜貸す人が使う
これは一般的なハナシ。金融機関によって異なります。
金利と利率の違い
・金利〜1年間にかかる利息の割合。「%」で表示される。
・利率〜1年間にかかる利息の割合。「%」で表示される。
つまり同じ意味になります。
利率と年利と年率
これも金利と同じ意味です。
まとめ
それにしても日本語は難しいですね。
ただ「実質年率」の意味さえ理解しておけば正しいカードローン選びができると思います。
法律では手数料や保証料などの諸費用を含めた利息を明示せよとありますが、現実は諸費用については無料でやっているところがほとんどなのです。
もし請求されるようなことがあったら健全な業者ではない可能性高し。文字数が多くて読み飛ばがちな契約書類ですが、「実質年率」だけは意識してしっかり目を通しておくことが重要です。
即日融資を希望している方はこちらの記事が参考になります。