カードローンを調べているとき、金利が安く借りられるのはどこかを最優先に比較している方が多いのでは?
その金利をチェックしていると素朴なギモンがわいてきます。
どうして金利はこんなに上限と下限の幅が大きいんだろう・・・
その幅はだいたい3%から18%くらい(法律では上限20%まで)。
実に15%もの差があります。
最初に言っておくと、初めて利用する人は最低金利の3%で借りることはほぼ不可能だと思ってください。初心者は信用がなく、借りるお金の額が低くならざるをえないからです。
というのも、借りる額が安ければ安いほど金利は最高18%に近づき、借りる額が高ければ高いほど金利は3%に近づき下がってきます。(年率はカードローン会社によって異なります)
カラクリを知ることで、金利をちゃんと比較する方法がわかってくるんです。
カードローンの金利とは
通常カードローンときくと、金利が高いイメージがつきまといます。
まして18%なんてきくと、やっぱり高いなぁ〜とちょっと構えてしまいますよね
金利はカードローン用語でいうところの実質年率で表示されています。
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【カードローンQ&A】悪徳業者を見分ける「実質年率」とは?利息・利率・年利・金利etcとの違いをガイド
本題に入る前にそこそこ長い前置きから。 日本政策金融公庫から事業ローン300万円を5年かけて返済中です。国のローンなので安いと思いがちですが、きっちり金利は取られています。 月々・・・いくらでしたっけ ...
単純計算で、1万円なら年1800円ですよね。10万円なら年1万8000円です。
まあ、少し高いけどこんなもんかという気もしてきます。これが100万円になると、18万円。はい、高いという感じがしますね。一気に不安になります。100万円借りて、1年で完済するためには全部で118万円必要なわけです。
でも、これは単純計算した金額。
はい、そんな単純な話ではないんです。
カードローンの金利、間違えがちな計算例
最高年率18%の金利(間違い計算例) | |
1万円 | 1800円 |
3万円 | 5400円 |
5万円 | 9000円 |
10万円 | 18000円 |
50万円 | 54000円 |
100万円 | 180000円 |
500万円 | 900000円 |
800万円 | 1440000円 |
△間違っている計算例なんです。あえて計算して表まで作ってみました。
最高限度額800万円なら利息だけで144万円を年間支払うことになってしまいます。月々にすると約12万円もの金利。返済分を含めるとおよそ月々78万円を払えば1年で完済できることになります。
金利を割り出す方程式
金利の算出方法は方程式にあてはめます。
・借入残高×実質年率÷365日×返済期日までの利用日数=毎月の利息額
例えば、10万円借り、年率18%、およそ10ヶ月、300日で返したいとして計算してみます。
10万円(借入残高)×1.8(実質年率)÷365×300(返済期日までの利用日数)=1479.45円
およそ1479円が利息。
だいたい1万1500円を毎月払っていけば10か月で完済できることになります。
こうやって計算していくとイメージがわきやすくなりますね。
モビットのカードローン公式サイトでは、返済シミュレーションができるようになっていて、毎月の返済額や返済月数をそれぞれ何度でも試算することができます。
試しに、100万円を借りて金利を18%に設定してシミュレーションをやってみたらこんな表示が出ました。
100万円以上ご利用の場合、モビットでは借入利率は15.00%以下になります。
100万円を超える借り入れになると、最高利率は15%以下になりますよという意味です。
このように借り入れる額が上がれば上がるほど金利(利息)は下がっていくものなのです。
1万円と100万円を比較してみるとわかりすいかもしれません。
例えば、金利が10%と3%だとこうなります。
借り入れ | 10% | 3% |
100万円 | 10万円 | 3万円 |
1万円 | 1000円 | 300円 |
10%なら10万円と1000円。3%なら3万円と300円です。
300円・・・、手続きなどの作業や経費を考えれば赤字になりかねません。どちらを安くするかといえば、100万円借りている人を安くしますよね。
・借りる額が少ないほど金利は高く(18%)、多いほど金利は安い(3%)
3%から18%という金利差がつく理由が理解できたと思います。
どうせなら金利が安くなる100万円以上のお金を借りたくなりますが、残念ながら初めてカードローンを申し込む人がいきなり100万円を借りることは難しいです。カードローンの限度額は信用に比例するからです。
カードローン、金利を含めた月々の返済額は?
例えば、モビットの返済方式は借入後残高スライド元利定額返済方式。
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ざっくりいうと、前月の借り入れ残高に応じて返済額が変動する方式です。
毎月の返済金額(借入後残高スライド元利定額返済方式)
最終借入後残高 | 返済額 |
---|---|
10万円以下 | 4,000円 |
10万円超過、 20万円以下 | 8,000円 |
20万円超過、 30万円以下 | 11,000円 |
30万円超過、 40万円以下 | 11,000円 |
40万円超過、 50万円以下 | 13,000円 |
50万円超過、 60万円以下 | 16,000円 |
60万円超過、 70万円以下 | 18,000円 |
70万円超過、 80万円以下 | 21,000円 |
80万円超過、 90万円以下 | 24,000円 |
90万円超過、 100万円以下 | 26,000円 |
△先ほどの単純計算のシミュレーションと全然違いますよね。
借り入れ残高と毎月の返済額は?
10万円以下なら4,000円、10万から20万円以下なら8,000円、100万円なら26,000円です。
さきほど、18%で単純計算した100万円の借入なら118万円、一年で完済するなら月々9万9000円を返さなければなりませんでした。
実際の月々の最低返済額は、9万9000円ではなく月々26000円です。
モビットの利息は365日の日割りで計算してますから、26000円より多く返済して90万円以下にすれば24000円になり、80万円以下にすれば21000円と返済額が減っていくことになります。
もちろん、一気に完済することもできます。
ちなみに、モビットの返済日は1ヶ月に1度、5日、15日、25日、末日。
好きな日を指定できるので給料などのお金が振り込まれる直後に指定しておくとしっかりとした返済計画が立てやすいと思います。
これは、ほとんどのカードローン会社で適用される計算方式です。
返済中にまたお金が必要になったら?
カードローンは借り入れ限度額の範囲内であれば、まだ返済中で完済していない状態でもお金を借り入れることができます(ローン会社により異なります)。
異性や女子会などで飲みに誘われたけどお金がない、というときに「3万円だけ借りとこ」みたい利用も可能になるんです。
5万円を返済している途中に、新たに3万円を借りても借り入れ総額は10万円以下なので、月々の返済額は4000円と変わらず。
最低金利で借りる方法は?の答え
カードローンの金利幅は、借入限度額に応じて設定しています。
カードローン会社の目線でいうと、10万円で金利3%とすると、利益に相当するお金はわずか3000円。人件費やシステムのメンテナンスなどを考えると高めに設定せざるをえないわけです。
なので、最低金利で借りたい場合の方法はひとつ。各社で設定している最大の借入限度額まで借りること。これが答えになります。最低金利で借りたければ、信用を積み重ねるしかありません。
借入限度額以外の基準を設けている金融機関もあります。
例えば、楽天銀行です。同じ500万円でも、金利は4.5%~7.8%と差があるんです。独自の審査基準で総合的に判断し、適用する金利を決めています。
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各ローン会社の公式サイトには、借りたお金に応じた金利が明記されているので調べてから審査の申し込みすることをオススメします。
そんな時間ないよという方はこちらの記事をお読みください。
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