まとまったお金がすぐに必要・・・そんなとき、消費者金融の借入限度額をみると、プロミスで500万円、モビットなら800万円と非常に魅力的にうつります。しかし、最初の取引でいきなり限度額に近い融資を受けることはほぼ不可能と考えていいでしょう。当メディアの記事で何度も繰り返していることになりますが、借りたらちゃんと期日に返済する、を繰り返す実績の積み重ねがとても大事なのです。いわゆる「信用」ですよね。
NHKの朝ドラ「あさが来た」で心に残るセリフがあります。銀行にとってお金より大切なものがある。それは何か?渋沢栄一はこう答えました。
銀行にとって、最も必要なのは信用がおけるかどうか。信用される存在になれるかどうかなんです。お客さまが大事なお金を預けるのに少しの不安があってもならないんです。信用されること。信用さえあれば、あとは自然に人がお金を運んできます
銀行を、お金を借りる私たちに置き換えてみてください。
カードローンの利用者にとって、最も必要なのは信用がおけるかどうか。信用される存在になれるかどうかなんです。銀行や消費者金融が、大事なお金を貸すのに少しの不安があってもならないんです。信用されること。信用さえあれば、あとは自然に金融機関がお金を融資してくれます
人と人、人と組織も同じです。
複数の消費者金融から借りることはできる
わたしは事業資金として300万円の融資を、並行して2つの金融機関に申し込みました。合計600万円の融資です。2つに分けたのは、最初に日本商工会議所の無料相談に行ったときにアドバイスされたのがきっかけです。1つに絞るより2つに分けたほうがより借りられる可能性がありますと教えられたのです。結論からいうと消費者金融も複数から借りて全然問題ありません。1社にしぼる必要はないんです。とくにまとまったお金がすぐに必要。少しでも希望金額に近づけたいときは、同時に申し込んで結果を待ったほうがいいでしょう。先ほどもいいましたが最初の利用なら、希望している額より少ない場合がほとんどですから。
ちなみに、わたしの場合、審査の結果は、1つは通り、1つは通りませんでした。借りることができたのは希望金額の半分(300万円)でした。担当者が違っていれば審査に通ったと今でも思っています。担当者も人間ですから、融通がまったく効かない人に出会うと最悪の結果につながることがあるのです。実際、融資が通らなかったほうだけに絞っていたら全滅だったかもしれません。そう考えると1社に絞らなかったのはよかったとおもっています。
ただ、複数の消費者金融から借りる場合は注意が必要です。
消費者金融の注意点
ネックは法律です。銀行は「銀行法」、消費者金融は「貸金業法」と法律が違います。そのうち消費者金融系は過払い金請求のきっかけになった「総量規制」があるので注意が必要なんです。これは銀行法にはないもので貸金業法で定められた消費者金融だけの制限になります。
2.クレジットカードも制限の対象になる
3.50万円を超える設定には収入証明書が必要となる
会社員は給与明細の額面で大丈夫ですが、個人事業主の場合は、年収-経費を引いた所得になります。例えば、年収300万円(個人事業主は所得)なら100万円しか借りることができません。何社から借りようと総額100万円以内です。クレジットカードのローンも対象。突然利用限度が減らされたら、まず収入の3分の1の総量規制を疑ってください。
内緒にしていたらどうなるの?
複数の金融機関が借りるときに、他から借りること内緒にするとどうなるのでしょうか。
結論からいうとバレます。隠していていも、信用情報機関を通してデータ情報は筒抜け。これは金融業界全体が利用しているシステムであり仕組みなのでごまかしようがありません。記録として申し込んだ事実が残るのです。自分が借りている金額がいくらなのか、把握しておきましょう。
返済計画が立てにくい
返済先が複数あると、自動引き落としなら大丈夫ですがコンビニなどのATMに振り込み返済しているときは単純に手間が2倍になってしまいます。金銭だけでなく心理的な負担になるかもしれません。負のスパイラルに陥ってしまう可能性があるので複数から借りることがまずありき、ではなく長く付き合える1つの金融機関との出会いを考えましょう。返済を期日通りにしていれば、信用も借り入れ限度額も上がっていきます。
複数の消費者金融から借りていたら?
一方、銀行のカードローンなら3分の1の制限がありません。ですから、これから複数の消費者金融から「借りる」のではなく、すでに複数の「借りている」場合は、銀行のカードローンに一本化することも一つの手です。3分の1を超えてもクレジットカードが突然減らされることもありません。もちろん、そもそも金利が安くなるのと、金額が大きくなればなるほど金利が低くなるメリットもあるんです。
△借り入れが100万円を超えると金利は15%まで。それ以上に設定することは法律で禁止されます。(延滞した場合などの例外があります)
希望金額を絶対に借りたい
お金が希望通り必ず欲しくて、総量規制にも引っかからないなら、複数の消費者金融に申し込んでみるのはアリです。が、特に初めて申し込む方なら、同時というよりまずは1本に絞って申し込んでみることをおすすめします。銀行のカードローンよりもスピーディーで即日融資も可能ですから希望通りじゃなかったときに次への対策がすぐに立てられます。金利がネックといいますが、プロミスなど一ヶ月以内に返済すれば無利息の消費者金融もあります。
複数から借りることはできますが、まずは1つのカードローンを決めることから始めてみることをオススメします。