長年カードローンやキャッシングのお世話になっていると、なぜか見ず知らずの業者からローンの勧誘メールが届くことがあります。
好条件だけどダイレクトメール・・・。借りてもいいものか、ゴミ箱行きか。
これは分かりやすいかもしれませんが、ダイレクトメールの内容を読んでひょっとしたら?と不安と期待が交錯する気持ちを持ってしまう人もいるのではないでしょうか。ナゾの貸金業者から届くダイレクトメールの疑問ポイントは3つ。
■なぜカードローンを利用していることを知っているのか?
■好条件だけど借りても大丈夫なものか?
では、ひとつひとつ疑問を解決していきましょう。
■なぜメールアドレスを知っているのか?
知らない貸金業者から届いたダイレクトメール。
メルアドを知っている理由は何らかの方法で手に入れたからです。
名簿業者という業種が存在するように個人情報はお金になります。現実のショッピングやネットを通じたショッピング、プロバイダや会員登録したことをきっかけに、登録された個人情報が漏洩した実例が数多く報告されています。
先日アメリカのYahoo!の個人情報が漏洩、ホワイトハウスのスタッフのメールがハッキングされオバマ大統領夫人のパスポート写真が流出したこともありました。このように、メールを利用している限りいつどこで個人情報が漏れるかわからないのです。
しかも、メールアドレスを手にいれた貸金業者は、あなたが他の業者からお金を借りている情報を入手している可能性すらあるんです。
ほとんどの貸金業者は個人情報を厳重に管理しています。しかし内部の管理に精通する者が持ち出したり、セキュリティーをくぐり抜けてハッキングされたりといった可能性が考えられます。
あなたの管理しているパソコンなどから情報を入手した可能性も。情報が筒抜けになっているとしたら、ダイレクトメールが増えることもありえます。
ログインパスワードを変えて複雑化させるなど、情報管理の見直しが求められます。
■なぜカードローンを利用していることを知っているのか?
上記のような手段で抜き取られたものはメールアドレスだけに限りません。
付随して名前や生年月日などの個人情報が筒抜けになっている可能性があります。なかでもメルアドを抜き取られやすい危険な媒体があります。
TwitterやFacebookなどのいわゆるソーシャルネットワーク=SNSと呼ばれるものです。
書き込みなどでお金を借りていることを匂わしていれば、登録しているメルアドから簡単にダイレクトメールを送れます。お金を借りていなくても生活が苦しい、お金が足りない雰囲気を醸し出していれば格好のカモになります。
安易にメルアドを公開するほどリスキーなものはないんです。
一部の業者はネット上にアンテナを張り巡らせてダイレクトメールを送りつけ、勧誘することが重要な営業手段になっています。
■好条件だけど借りても大丈夫なもの?
利用した覚えもないのに勝手に送られてくるダイレクトメールは、まず疑ってかかることです。
わたしならメールを読むことすらしません。いくら条件がよくても、そんなうまい話があるわけないとおもってください。それでも気になる、という方が正規の業者か見分ける方法があります。
金融庁のHPで確認する
それは金融庁のHPで貸金業登録番号を調べることです。都道府県知事から貸金業登録番号をもらわないと貸金業者は営業できません。その数は全国286。(2017年9月30日時点の情報)
こちらのページ「免許・許可・登録等を受けている業者一覧」の金融会社の項目に「貸金業者」の一覧がのっています。
(画像引用:金融庁スクリーンショット)
△このように都道府県別で286の業者がすべてのっています。業者の名称と登録番号を確認できるのでその業者が正規のものかどうかを判断できるんです。
日本貸金業協会で闇金の検索する
日本貸金業協会に問い合わせても貸金業登録がされている業者か調べてくれます。
・日本貸金業協会 http://www.j-fsa.or.jp/index.php
この協会の会員かどうかも信頼できる業者か判断する材料になります。
http://clearing.fsa.go.jp/kashikin/index.php
↑「登録貸金業者情報検索入力ページ」へのリンクです。こんな画面から検索できます。
また、ヤミ金(悪質業者)を検索することもできます。
実在する業者やその関連会社を装ったり、無登録でありながら貸金業登録番号の詐称等で悪質な勧誘等が判明した悪質業者を検索できます。
借入れや申込み等、相手への連絡は一切しないでください。また、甘い勧誘にはくれぐれもご注意ください。
検索画面はこんな感じ。
業者名、電話番号、住所、FAX番号から検索できます。
リサーチ報告
☑︎ダイレクトメールで届いた貸金業者が正規かヤミ金か見分ける方法は、金融庁や日本貸金業協会のHPから貸金業者の名称と登録番号をチェックすること。
絶対にやってはいけないのが何の判断材料もないのにセルフジャッジで申し込みしてしまうこと。
のちのちトラブルにもなりかねないので念には念を、まずは疑ってかかってください。