カードローンやキャッシングを利用していて、生活に支障をきたしている、返済が苦しい…そんなときはどうすればいいでしょう。
あまりよくないパターンがこちら。
返済が苦しい→新たな借り入れ先を探して返済に充てる
これは多重債務に陥る悪循環のはじまりになる典型的なパターンです。
平成22年に改正された貸金業法で、貸金業者は借入れ、返済に関する相談又は助言などの支援を実施できる団体を紹介するよう努めること、ということが明記されています。
貸金業者の自主規制機関である日本貸金業協会でも、自主規制の基本規則のひとつとして明記されています。
資金需要者等の皆さまが返済余力を超えた借入れをすることを防止し、また返済余力を超えた場合の家計健全化を支援するために、協会員が貸付けや返済に関する適切な相談や助言などができるように社内態勢整備に努めることを定めています。
相談することで、複数の借り入れをまとめる「おまとめローン」への借り換えをすすめてくれるなど現状より少しでも月々の負担が緩和されることもあります。
多重債務の相談窓口
もう返済できない…融資先からの匙を投げられそう…ブラックリスト入りするかも…そんなときは国や地方、消費者金融業者が必ず登録する協会など様々な相談窓口があります。
1.消費生活センター「多重債務の相談窓口」
借金の返済に充てるために、他の金融業者から借り入れる行為を繰り返し、多重債務に陥ると、個人の知恵や努力だけでの解決はきわめて困難になります。
そうなった際、または、そうなる前に、信用できる機関へ相談することは非常に大切です。
消費者生活センターでは多重債務専用の窓口が自治体別に設置されています。直接相談したいというときも最寄りの相談窓口を探すことができます。
2.金融庁「相談窓口」
金融庁の相談窓口は、様々な相談先をリンクしてくれています。
- 債務整理(借金問題)についての相談先
- ヤミ金融についての通報・相談先
- 登録貸金業者にかかる苦情・相談先
- その他の法律相談
「債務整理についての相談先」にある「都道府県・市区町村」では消費者生活センターはもちろん、地域別のくくりでまとめてあります。
3.法テラス「コールセンター」
法テラスは国が設立した法的なトラブルを解決に導く総合案内所です。「案内所」という通り、この法テラスに電話しただけで問題が解決するわけではありません。
その趣旨はこのように明記されています。
オペレーターが、お悩みの法的トラブルに関する法情報や、その他の法制度をご案内します。
各種相談窓口の中から適切な窓口をご紹介します。
(弁護士や司法書士による個々のトラブル等に応じて法的判断を行い、解決策をアドバイスする相談とは異なりますのでご注意ください。)
どこに連絡していいかわからない、という方に「どこに連絡していいか教えてくれる」機関だと思ってください。非常に事務的ですので割り切って連絡しましょう。
4.日本弁護士連合会「弁護士会の法律相談センター」
文字どおり弁護士に相談する窓口です。
こちらからは電話かネットで予約することができます。
弁護士といえば・・・
弁護士費用についてはこちら。
5.日本司法書士会連合会「総合相談センター」
そんな人も多いのでは?
「借金について聞きたい」ページへのリンクです。このページでは実例をもとにわかりやすく紹介しています。
例えば「借金がふくらみ『多重債務』に陥りどうしようもない状況です」(29歳会社員女性)
司法書士はこう答えています。
①受任通知
お金を借りている方(債務者)と司法書士の間で委任契約を結んだあと、貸金業者(債権者)に対して、司法書士が債務者の代理人となったことを知らせる「受任通知」を出します。この通知を受け取った貸金業者は、ご本人やそのご家族などに対して直接接触することが法律によって禁止されます。これによって債務者への借金返済の請求がストップします。②引き直し計算
次に司法書士は、貸金業者から債務者との間でのこれまでの借入と返済の日付と金額を表にした「取引履歴」を受け取り、内容を確認したうえで債務者が返済に必要な借金の額を計算し直します。これを「引き直し計算」と言います。これまで債務者が支払ってきた利率が利息制限法を超えている場合は、利息制限法に利率を引き直します。(注)法務大臣が指定する法人が実施する研修を修了し、
法務大臣による認定を受けた司法書士
ちなみに、司法書士の業務はこちら。
②(地方)法務局に提出する書類の作成
③(地方)法務局長に対する登記、供託の審査請求手続の代理
④裁判所または検察庁に提出する書類の作成、(地方)法務局に対する筆界特定手続書類の作成
⑤上記①~④に関する相談
⑥法務大臣の認定を受けた司法書士については、簡易裁判所における訴額140万円以下の訴訟、民事調停、仲裁事件、裁判外和解等の代理及びこれらに関する相談
⑦対象土地の価格が5600万円以下の筆界特定手続の代理及びこれに関する相談
⑧家庭裁判所から選任される成年後見人、不在者財産管理人、破産管財人などの業務
6.公益財団法人 日本クレジットカウンセリング協会「センター」
クレジットカードをきっかけにした多重債務ならこちらから辿っていくといいでしょう。ホームページも見やすいデザインになっています。
リンクはこちら。
7.日本貸金業協会「貸金業相談・紛争解決センター」
日本貸金業協会は、貸金業法に基づく貸金業者が加盟している自主規制機関です。協会員はプロミスやアコムなどの大手から中小業者まで加盟しています。
相談案内はこちら。
ちなみに、ヤミ金業者を貸金業者名や電話番号から検索することもできます。こちら。
相談先をもう1つ
社会福祉協議会内「生活福祉資金」のサイトはこちら。
問い合わせ先はこちら。
リサーチ報告
いかがでしたか?当サイトが伝えたいことはこちら。
とかなんとか色々あるけど、とにかく「お金で悩んでいる」とおもったら迷わずどこでもいいから相談!
誰かに相談する勇気を持つだけで一歩前に進んだことになります。どこに連絡しても事情に応じて最適な相談先を紹介してくれます。
驚くほど相談窓口がたくさんあるのは、それだけ「お金」「返済」に悩んでいる人が多いということ。
悩んでいるのはあなた「だけ」ではありません。
相談するだけで、びっくりするくらい気持ちが楽になりますよ。